セガの_ここ_に推し進める強さは,目を見張るものがある。だがそれは,確信があるからだろう。誰でもわかっているはずだ。今,インターネットに繋がらないパソコンを誰が買う? どんなに画面が美しかろうと,スタンドアローンでいるものに,本当の楽しさはないんだ。セガは,すべてをなげうってでも,そこに突き進むべきだ。
セガ・エンタープライゼス社の米国部門は4日,事業戦略を抜本的に転換し,独自インターネットサービスを提供,加入者には実質,ドリームキャストを無料提供することにした。アナリストは,「すべての(ゲーム機)大手参入者のなかでセガの財政力が最も弱いのは明らかだ。なにか思い切ったことをせざるを得なかったのだ」と見ている。
過去記事として,1,2。セガネットのサービスは月21.95ドル。ということは2年間で526.8ドル。ドリームキャストの200ドルをバックしても十分にペイできる,のか? もちろんセガネットは懸命に拡充も図っていかなくてはいけないのだから,よほどの経営努力が必要となろう。記事にあるように,セガはまったくの綱渡り状態なのだから。ひとつ間違えば,真っ逆さまなのは目に見えている。
だが,これは価値ある決断だ。大きな称賛を得ていい決断だ(セガの株価はプレステ2発売から低迷しているが,買っていい時期だ)。今ではスタンドアローンのパソコンなど考えられないのと同じように,すでに時は,ゲーム機にネットワークを求めている(はずだ)。ゲームボーイが生き存えているのも,(ローカルではあるが)繋がることが可能だったからだ。セガの戦略はまったく間違っていない。突き進むために,日本でもイサオ・ネットを軸に,同様に強く展開すべきだ。突き進むのをやめたら,全部終わっちゃうんだから。
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